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『デッドバイデイライト・モバイル』と 『Identity V』の違いは?! 『デッドバイデイライト・モバイル』は半数が男性 『Identity V』は半数が女性 明確に差別化されているユーザーへの訴求 [iPad]

  • 『デッドバイデイライト・モバイル』の配信開始日アクティブユーザーは13.73万人
  • 『デッドバイデイライト・モバイル』は男性ユーザーが65.5%、 『Identity V』は女性ユーザーが64.2%
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PCゲームやコンシューマーゲームではモバイル化が多く行われています。4月28日には『Dead by Daylight』のモバイル版である『デッドバイデイライト・モバイル』が配信開始されました。 今回はiGageのデータを利用し、 モバイルゲーム化した『デッドバイデイライト・モバイル』を取り上げ、 ゲームシステムがよく似た『Identity V』と比較してみたいと思います。

株式会社ゲームエイジ総研は、 国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行っています。 ゲーム市場規模をまとめた定期刊行レポートとして「Monthly Game Trend Radar(マンスリー・ゲームトレンドレーダー)」の発刊、 プラットフォーム別のアクティブユーザー数や、 ネットワークサービスでのゲームに関する情報取得などのデータも収集しております。 また弊社が運用しているマーケティングデータサービス「iGage(アイゲージ)」では約240万名のスマートデバイスのユーザーのログを自動取得しており、 動向やトレンドなども観測しております。

PCゲームやコンシューマーゲームではモバイル化が多く行われています。4月28日には『Dead by Daylight』のモバイル版である『デッドバイデイライト・モバイル』が配信開始されました。 今回はiGageのデータを利用し、 モバイルゲーム化した『デッドバイデイライト・モバイル』を取り上げ、 ゲームシステムがよく似た『Identity V』と比較してみたいと思います。
iGageの詳細はこちら:
https://www.gameage.jp/igage/

『デッドバイデイライト・モバイル』の配信開始日アクティブユーザーは13.73万人

『Dead by Daylight』のモバイル版です。 プレイヤーのうち1人は殺人鬼(キラー)、 残りのプレイヤーは生存者(サバイバー)となり、 殺人鬼は生存者の全滅を、 生存者はフィールドからの脱出を目指します。 PCゲームプラットフォームであるSteamでは、 全世界での同時接続者数が10万人を突破した実績もあり、 モバイル版でも事前登録者数は100万人を超え、 サービス開始に非常に期待が高まっていました。

『デッドバイデイライト・モバイル』が配信された後のデイリーアクティブユーザー数(以下DAU)を見てみます。

配信開始日である4月28日は13.73万人、 集計期間内で最もDAUが多かったのは2日目の4月29日で15.25万人を記録しました。 その後徐々に減少し、5月末には9万人レベルで安定し推移しています。 【グラフ1.】
一方、 『Identity V』は2018年4月2日にサービスが開始された非対称対戦型マルチプレイゲームです。 ゲームシステムは『Dead by Daylight』と似ており、 1人の殺人鬼と4人の生存者に分かれ殺人鬼は生存者の全滅を、 生存者はフィールドからの脱出を目指します。 双方のアプリの特長はキャラクターデザインにあります。 『Dead by Daylight』はリアルなグラフィックによるホラー要素が人気の要因となっていますが、 『Identity V』は人形のように可愛らしくも不気味さも感じられる、 主に女性ユーザーから人気を獲得しているデザインと言えます。

サービス開始から4年を経た『Identity V』ですが、 『デッドバイデイライト・モバイル』と同じ本年4月28日以降のDAUを見てみると、 13〜15万人程度で推移している事がわかりました。 最もDAUが多かったのは5月3日の15.65万人で、 この日には4日間かけて行われた大会である「Call Of The Abyss V」の決勝が行われていました。 【グラフ2.】
『デッドバイデイライト・モバイル』は配信後に漸減し9万人程度で安定して推移していますが、 『Identity V』は配信から4年経った今でも、14万人前後という高い水準で推移しています。

『デッドバイデイライト・モバイル』はPC版同様、 リアルなホラーグラフィックになっていることからPC版のユーザーがプレイしていることが考えられますが、 『Identity V』はグラフィックの美麗さは一歩譲りますが、 様々な対戦モードやミニゲームを付加し、 モバイルゲームとして継続的に楽しめる要素が多くのユーザーを引き付けているという事がうかがえます。

『デッドバイデイライト・モバイル』は男性ユーザーが65.5%、 『Identity V』は女性ユーザーが64.2%

次にそれぞれのユーザーの特性を見てみます。

『デッドバイデイライト・モバイル』のユーザー構成を見ると、 男性ユーザーが65.5%と過半数を占め、 特に10代男性の27.0%。 次いで20代男性の19.1%と、 10〜20代男性で46.1%を占めています。 【グラフ3.】

一方、 『Identity V』のユーザー構成を見ると、 『デッドバイデイライト・モバイル』とは正反対で、 女性ユーザーが64.2%を占めています。 最も割合が高い10代女性の29.6%と、 20代女性の25.9%が突出しており、 10〜20代女性だけで55.5%と過半数を占めています。 【グラフ4.】
また、 『デッドバイデイライト・モバイル』をプレイしているユーザーが、 他にどのようなゲームをプレイしているのか調べると、 若い男性中心のユーザー構成を裏付けるように、 『モンスターストライク』やPCゲームが元となっている『Apex Legends Mobile』などをプレイしていることがわかりました。 【表1】

一方で『Identity V』をプレイしているユーザーが他にプレイしているゲームは、 『プロジェクトセカイ カラフルステージ! Feat. 初音ミク』や『ディズニーツイステッドワンダーランド』、 『Sky 星を紡ぐ子どもたち』のように、 女性に人気の高いタイトルであることがわかりました。 【表2】
また、 アプリゲームを運営するうえで重要な要素である、 コラボレーション戦略にも大きな違いが見られます。 PC版の『Dead by Daylight』では「エルム街の悪夢」や「貞子」のようなホラー作品とのコラボが行われています。 一方で『Identity V』では女性人気の高い「名探偵コナン」や「約束のネバーランド」などとのコラボが行われています。 これらのコラボ戦略やユーザーニーズに対応した運営企画、 明確なターゲティングなどを見ると、 現在のユーザー構成になっている理由が納得できます。

『デッドバイデイライト・モバイル』と『Identity V』は、 ゲームシステム自体は非常に似ていますが、 キャラクターグラフィックやデザイン、 世界観などにそれぞれの特長付けがされています。 『デッドデイライト・モバイル』はリアルなグラフィックによるホラー要素が、 『Identity V』は可愛らしくもホラー的なデザインとその多様性が人気の要因となっており、 ユーザー構成が大きく異なっていることがわかりました。 改めて、 どのようなユーザーがそのゲームをプレイしているのか、 ユーザーの需要がどこにあるのかを把握し、 明確な差別化の下でゲーム運営をおこなう事が重要であると認識できた結果となりました。
デッドバイデイライト・モバイル - NetEase iPhone / iPad

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