日本最大の学生麻雀団体である一般社団法人学生麻雀連盟(理事長:正能和仁、所在地:東京都渋谷区、以下 学雀連)は、2021年2月6日・7日に「雀魂杯 オンライン学生麻雀カーニバル 2020-2021北場」(雀魂杯北場)を開催いたしました。
大会結果
「雀魂」を使用して行う雀魂杯は、小学生以上の学生が参加可能な学生麻雀大会です。雀魂杯北場には学生403名が参加し、頂点に立ったのは、山梨県立中央高等学校の「イワモト。」さんでした(参加名は雀魂のユーザー名)。雀魂杯初の高校生優勝者です。
予選はランダム対戦で、連続5戦のスコア上位32名が本戦に出場。決勝戦に進んだのは、山梨県立中央高等学校の「イワモト。」さん、九州大学の「yamaris」さん、桐朋高等学校の「Azuu」さん、富山県立高岡高等学校の「Smatsu」さんの4名です。雀魂杯の決勝戦に3名の高校生が出場したのは、雀魂杯北場が初めてとなります。
決勝戦の開幕となる東1局は、イワモト。さんの満貫のツモアガリでスタート。続く東2局は、イワモト。さんがドラドラ赤の手牌をヤミテンにし、Azuuさんから満貫を出アガり、2連続の満貫で加点。序盤で持ち点を42,000点にし、他3者を引き離します。イワモト。さんは、2着と15,300点の差をつけてのトップで南場に突入。
南2局、親番のyamarisさんがリーチし、その後SmatsuさんとAzuuさんも仕掛けてテンパイし、AzuuさんがSmatsuさんから出アガります。イワモト。さんのトップは変わらず、他3者の持ち点は20,000点前後と非常に平たい状況に。南3局、yamarisさんは、アガればトップが見えるリーチをかけ、Smatsuさんから裏ドラ1枚を乗せた跳満を出アガります。それにより、イワモト。さんと2着のyamarisさんの点数差が6,000点まで縮まります。オーラス、親番のイワモト。さんは、3つの仕掛けを入れてテンパイした直後に、yamarisさんのリーチ宣言牌で出アガり、イワモト。さんの優勝となりました。
優勝インタビューでは、「決勝戦までは、ひたすら降り打ちばかりしていたので、最後の最後に突っ張って勝てたので楽しかったです。前日に友人とセット打ちをして、ボコボコにされ自信を無くしていたのですが、勝てて自信が持てました」とコメント。また麻雀歴を聞いたところ、「麻雀をやったのは中3が初めてで、本格的に始めたのは一昨年の冬です」と回答しました。
優勝者の特典である、学生麻雀日本一決定戦のグランドチャンピオンシップの出場権は、大学生のみ対象となるため、繰り下がりで yamarisさんが獲得しました。
(決勝戦:東1局での満貫ツモアガリ) |
大会結果
※敬称略
優勝:イワモト。(山梨県立中央高等学校)
準優勝:yamaris(九州大学)
3位:Azuu(桐朋高等学校)
4位:Smatsu(富山県立高岡高等学校)
解説者:山田独歩プロのコメント
今回の大会は、決勝戦に高校生の方が3名、ベスト16には中学生の方が1名残られましたが、僕らが麻雀を学習してきた時と比べて、今は若い方が麻雀を打ったり学んだりしやすい環境ができていると思います。そういった環境の変化もあり、年齢と麻雀の実力が関係のない時代になってきているとすごく感じます。今いらっしゃる方はもちろん、これからのもっと若い世代の方の挑戦も楽しみにしています。
エキシビションマッチ
大会終了後、優勝者のイワモト。さん、MCの鳳玲天々さん、解説の山田独歩プロ、そして視聴者枠を勝ち取った出荷業者5号さんで、エキシビションマッチの半荘戦を行いました。
東1局、親番のイワモト。さんの先制リーチに出荷業者5号さんが追いかけリーチするも、リーチ宣言牌が放銃牌となり、イワモト。さんの満貫出アガリでスタート。しかし東1局1本場、出荷業者5号さんは7,900点をツモアガり、すぐに失点を取り戻します。東2局、山田独歩プロがチートイドラドラの手牌でリーチするも、リーチ宣言牌が出荷業者5号さんへの放銃となります。続く東3局は、イワモト。さん が切った牌を山田独歩プロが北ホンイツドラ1のテンパイを入れるためにチーしようとするも、出荷業者5号さんのアガリ牌となり、山田独歩プロの高い手が2連続で出荷業者5号さんにかわされました。
イワモト。さんのトップで南場に突入。南1局、鳳玲天々さんが仕掛けて1,100点をツモアガり、イワモト。さんの親を流すのに成功。南3局、山田独歩プロがリーチした手を一発でツモアガり、一気にトップへと浮上します。オーラスは、山田独歩プロが早い巡目で2つ仕掛けてツモアガり、山田独歩プロの勝利で幕を閉じました。