「ブロスタ世界一決定戦2021」に続き、モバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」の世界大会「クラロワリーグ 世界一決定戦2021」と、「クラッシュ・オブ・クラン」の世界大会「クラクラ世界選手権ファイナル 2021」を2021年12月3日(金)から5日(日)にかけて行いました。
「クラロワリーグ 世界一決定戦2021」では、元プロゲーマーのむぎ選手が日本人プレイヤーとして初めての優勝を果たし、世界王者に輝きました。「クラクラ世界選手権ファイナル 2021」ではチームQueeN Walkersが準優勝し、「ブロスタ世界一決定戦2021」でのチームZETA DIVISIONの優勝に引き続き、日本勢が大活躍してSupercellの2021年eスポーツシーズンが閉幕しました。Supercellが2017年にeスポーツ大会を開催するようになって以降、日本からも数多くのチームやプレイヤーが世界大会への出場を果たしてきましたが、世界の壁は厚く、過去最高成績は2019年の「ブロスタ世界一決定戦」と2020年「クラクラ世界選手権」での準優勝でした。今年、「クラロワリーグ 世界一決定戦2021」には6名の日本人プレイヤーが、「クラクラ世界選手権ファイナル 2021」「ブロスタ世界一決定戦2021」にはそれぞれ2つのチームが日本を代表して参戦し、3つの大会を通じての日本勢の獲得賞金総額は627,500ドル(約7,000万円)となりました。
左:「クラロワリーグ 世界一決定戦2021」出場むぎ選手 / 右:「クラクラ世界選手権ファイナル 2021」出場QueenWalkers | |
「クラロワリーグ」は、昨年までのプロリーグからフォーマットを一新し、2021年は誰でも参加できるオープン大会フォーマットで行われました。2021年1月から9月にかけて実施されたマンスリー予選・決勝戦での獲得ポイント上位24名と、10月のラストチャンス予選を勝ち抜いた8名の計32名が世界一決定戦に出場。日本からは、大会最多の6名の選手(Hajime選手、KK選手、PANDORA選手、RAD選手、ぐりこ選手、むぎ選手)が参加していました。Day1はシングルエリミネーション形式で行われ、6名中4名の日本選手が敗退。優勝候補の選手が敗退するなど、初日から波乱の展開になりました。Day2・Day3はダブルエリミネーション形式で行われ、初日を勝ち抜いたHajime選手は2回のマッチ敗退により、ベスト16という結果に終わりました。むぎ選手は勝ち進むなかで、「クラロワリーグ 世界一決定戦2019」の優勝メンバーであるKhazardy選手(最終成績:3位)や第1シードで世界一決定戦に参戦したMohamed Light選手(最終成績:準優勝)など名だたる強豪と対戦。見事に大会を通して無敗で世界チャンピオンの栄冠を手にしました。
「クラロワリーグ 世界一決定戦2021」大会概要
・開催日程:
2021年12月3日(金)〜12月5日(日)
・大会形式:
ベスト16まで BO3ゲームのシングルエリミネーション形式
ベスト16-決勝 BO3ゲームのダブルエリミネーション形式
・賞金:
優勝 200,000ドル
準優勝 100,000ドル
3位 75,000ドル
4位 55,000ドル
5位-6位 40,000ドル
7位-8位 35,000ドル
9位-12位 30,000ドル
13位-16位 20,000ドル
17位-32位 15,000ドル
・試合の様子:
Day1 https://www.youtube.com/watch?v=GsRywoHFmyU
Day2 https://www.youtube.com/watch?v=ZeZlG2KgEaQ
Day3 https://www.youtube.com/watch?v=suopeWsNg-4
日本人選手の大会最終成績
Hajime選手 ベスト16
KK選手 ベスト32
PANDORA選手 ベスト32
RAD選手 ベスト32
ぐりこ選手 ベスト32
むぎ選手 優勝
むぎ選手について2020年の「クラロワリーグ イースト」にチームPONOSの大型新人として参加。鮮烈なデビューを飾り、ベストルーキー賞、MVPなどタイトルを総なめにしました。同年、プロ一年目にして世界一決定戦に出場し、チーム3位という結果に貢献。個人戦となった2021年は、マンスリー決勝戦への出場はなかったものの、年間を通してマンスリー予選で着実にポイントを稼ぎ、第11シードで世界一決定戦の切符を獲得しました。
むぎ選手 決勝戦終了後コメント
Q:世界一決定戦を振り返って、今どんな気持ちですか?
A:正直実感はないんですけどめちゃくちゃ嬉しいです。
Q:印象に残っているのはどの試合ですか?
A:世界一強いと言われていたMohamed Light選手との最後の試合です。
Q:今年1年間のクラロワリーグはむぎ選手にとってどのようなものでしたか?
A:一言で言うとアオハルです。
Q:ファンの皆さんへ一言お願いします。
A:応援ありがとうございました!
「クラクラ世界選手権」は2021年5月から11月にかけて行われていたクラクラの公式大会です。5月から10月にかけて毎月、クラン対戦リーグ、マンスリー予備予選、マンスリー予選が行われ、マンスリー予選1位のチームは世界大会の切符を獲得し、予選2位のチームは11月実施のラストチャンス予選へ出場。計8チームが世界大会への駒を進めました。昨年準優勝のQueeN Walkers(日本)は7月のマンスリー予選で優勝し、昨年のリベンジを果たすべく注目を集めるなか世界大会に挑みました。
「クラクラ世界選手権ファイナル 2021」はBO1のダブルエリミネーション形式。
準々決勝ではルーマニアを拠点に活動する日本人によって構成されたチームAphelion eSportsとQueeN Walkersによる日本人対決が行われ、勝利したQueeN Walkersは準決勝でJ.X Tigers(中国)に破れ、ルーザーズブラケットへ。敗者復活戦で這い上がり決勝戦への進出を果たし、J.X Tigersとの再度の対戦となりましたが、Queen Walkersの最後のアタックを前にJ.X Tigerが勝利を決め、優勝はJ.X Tigers、準決勝はQueeN Walkersというフィナーレを迎えました。Aphelion eSportsは5位に入賞しました。
「クラクラ世界選手権ファイナル 2021」大会概要
・開催日程:
2021年12月3日(金)〜12月5日(日)
・出場チーム:
QueeN Walkers (日本) TOMPINAI Empire (インターナショナル) ※
ATN.aTTaX (ドイツ) BADZINGER (インターナショナル) ※
J.X Tiger (中国) Aphelion eSports (ルーマニア/日本) ※※
Tribe Gaming (米国) Vatang (韓国)
※インターナショナルチームは、複数の拠点にいるプレイヤーで構成されているチーム
※※チームの拠点はルーマニアだが、プレイヤーは全員日本人
・大会形式:
8チームによる、5v5のBO1マッチのダブルエリミネーション形式
・賞金:
優勝 250,000ドル 準優勝 150,000ドル
3位 100,000ドル4位 75,000ドル
5・6位 37,500ドル 7・8位 25,000ドル
・試合の様子:
Day 1 https://youtu.be/5zIDvFubsss
Day 2 https://youtu.be/tgtXwCfWi0E
Day 3 https://youtu.be/QM-g3mR-H9s
QueeN Walkersメンバーの決勝戦終了後コメント
Yuta14選手(リーダー):
世界一を取ることを公約に掲げてずっとやってきたので、そこに関しては本当に申し訳ないと思っていますが、これからも応援していただけると嬉しいです。凄く力になってました。ありがとうございました!
STARs選手:
去年の準優勝はもちろん悔しかったのですが、それなりに嬉しい気持ちもありました。今年は正直悔しさが上回る状態です。しかし去年は嬉しいと思えたことが悔しいと思えるようになったということは、この一年で成長できた証なのかなとも思えます。
stadra選手:
今年は周りからQueeN Walkersが優勝候補と言われるまでだったのに、準優勝になってしまったのはとても悔しかったです。来年こそは世界一を取りに行きますので良かったらまた応援してくださると嬉しいです。本当にありがとうございました。
GAKU選手:
本当にQueeN Walkersの#QWWINのハッシュタグだったり応援コメントが本当に力になったので本当にありがとうございました!
来年こそは優勝します!
Klaus選手:
ここ最近の大きな大会では順調に優勝し続けていたので、最後の最後で優勝できなかったのは残念です。次J.X.Tigersと対戦する時はしっかり準備をして勝ちます。
最後までお応援ありがとうございました。
来年こそは優勝するのでまた応援よろしくお願いします。
「ブロスタ チャンピオンシップ」は、世界を7つの地域に分け、地域ごとにマンスリー決勝戦を行うポイント制の大会です。2021年は3月から10月にかけて毎月マンスリー決勝戦が行われました。各地域で通年のポイント獲得数が多かった計16チームが「ブロスタ世界一決定戦2021」に参加し、日本が所属している東アジア地域からはZETA DIVISIONとQueen Nai(共に日本チーム)が代表として選出されました。
ZETA DIVISIONは昨年実力を発揮できなかった悔しさをバネに見事優勝、大会MVPにはsitetampo選手が選出されました。
Queen Naiは、初戦は見事なストレート勝利をおさめましたが、準々決勝で東欧新興ヨーロッパ諸国および中央アジア諸国代表の強豪NAVI(最終成績:準優勝)に破れ、ベスト8で「ブロスタ世界一決定戦2021」での挑戦を終えました。
「ブロスタ世界一決定戦2021」大会概要
・開催日程:
2021年11月26日(金)〜11月28日(日)
・出場チーム:
Team Flash (東南アジア・南アジア・オーストラリア・ニュージランド地域代表)
NAVI (東欧新興ヨーロッパ諸国および中央アジア諸国代表)
SK Gaming (ヨーロッパ・中東・アフリカ代表)
AC Milan QLASH (ヨーロッパ・中東・アフリカ代表)
Reply Totem (ヨーロッパ・中東・アフリカ代表)
Tribe Gaming EU (ヨーロッパ・中東・アフリカ代表)
BK ROG Esports (ヨーロッパ・中東・アフリカ代表)
Tribe Gaming NA (北米・ラテンアメリカ北部代表)
STMN Esports (北米・ラテンアメリカ北部代表)
ZETA DIVISION (東アジア代表)
Queen Nai (東アジア代表)
Nova Esports (中国代表)
Trick of China (中国代表)
TIG Origin (中国代表)
INTZ (ラテンアメリカ南部代表)
Aphelion Esports (ラテンアメリカ南部代表)
・大会形式:
16チームによるシングルエリミネーション形式
決勝以外はBO5、決勝はBO7
・賞金:
優勝 400,000ドル
準優勝 200,000ドル
ベスト480,000ドル
ベスト840,000ドル
ベスト16 10,000ドル
・試合の様子:
Day1 https://www.youtube.com/watch?v=vNva8Ql-nfw
Day2 https://www.youtube.com/watch?v=v6b4x2TydbY
Day3 https://www.youtube.com/watch?v=6X981KLeoqM
ZETA DIVISIONメンバー
Achapi選手 / Mameshi選手/ sitetampo選手/ Tensai選手