日本最大の学生麻雀団体である一般社団法人学生麻雀連盟(理事長:正能和仁、所在地:東京都渋谷区、以下 学雀連)は、2020年12月19日・20日に「雀魂杯 オンライン学生麻雀カーニバル 2020西場」(雀魂杯)を開催いたしました。
決勝戦:逆転優勝を決めた国士無双のアガリ |
大会結果
「雀魂」を使用して行う雀魂杯は、小学生以上の学生が参加可能な大会です。今大会は学生314名が参加し、その中で頂点に立ったのは、名古屋大学の「hasetomo」さんです(参加名は雀魂のユーザー名)。
予選はランダム対戦で、連続5戦のスコア上位32名が本戦に出場します。hasetomoさんはベスト8戦で、オーラスで全員に決勝戦進出のチャンスがある中、ラスト1枚のアガリ牌を海底摸月でツモり、33,900点のトップで決勝戦へと駒を進めました。
決勝戦に 進んだのは 、 名古屋大学 の 「 hasetomo 」さん、金沢工業大学 の「Akashina」さん、千葉県立柏南高等学校の「abcdef」さん、帝塚山大学の「最強の闇」さんの4名です。
決勝戦の開幕となる東1局は、親番のhasetomoさんの先制リーチのツモアガリでスタート。接戦の中、東4局1本場で、親番のAkashinaさんが南待ちで国士無双のテンパイをするも、上家のリーチを受けてイーシャンテンに戻します。しかし、再び南待ちの国士無双でテンパイし、最強の闇さんから国士無双を出アガります。親の役満のアガリで、hasetomoさんとトップの差は53,000点に。
南1局、親番のhasetomoさんは鳴きで仕掛けてテンパイするも、Akashinaさんのリーチに放銃。南3局1本場では、hasetomoさんが最後のツモでテンパイし、海底摸月でアガリ牌が出るも、満貫の出アガリを見逃し親に連荘をさます。しかし、南3局2本場でAkashinaさんがダマテンを出アガり、hasetomoさんはトップと35,200点の差をつけられてオーラスへ。南4局、hasetomoさんが優勝するには、三倍満ツモアガリという厳しい条件の中、2巡目で国士無双のイーシャンテン、5巡目で一萬待ちの国士無双のテンパイを入れます。abcdefさんからアガリ牌が出るも、優勝を狙うため二度見逃します。緊張が走る中、最強の闇さんのリーチ後にAkashinaさんがアガリ牌を切り、hasetomoさんはトップから直撃での国士無双を出アガリ、衝撃の逆転優勝を果たしました。1半荘で2回も国士無双が出る、息を呑む戦いとなりました。
優勝インタビューでは、「オーラスに倍満ツモ条件を残すために、南3局1本場では跳満でのアガリを目指していたが、満貫の手だったため、中を見逃しました。東場で国士無双が出た時は終わったと思いました。一生モノの思い出にしたいです」とコメント。学生麻雀日本一決定戦への出場権を獲得し、「大きい大会に出るのは初めてなので、少しでも良い結果を残せるように精一杯頑張りたいです」と大会への抱負も語りました。
決勝戦:逆転優勝を決めた国士無双のアガリ |
決勝戦:南3局でのアガリ牌「中」の見逃し |
大会結果
優勝 hasetomo(名古屋大学)
準優勝 Akashina(金沢工業大学)
3位 abcdef(千葉県立柏南高等学校)
4位 最強の闇(帝塚山大学)
解説者:山田独歩プロのコメント
※敬称略
準決勝にいたるまでの戦いは、スピード感のある手作りが非常に多く、誰かが先制でテンパイしても簡単には辞めず、後から追いついた人がアガる、粘りある展開が多くて身超え耐えがありました。決勝戦では、東場に国士無双が1回、オーラスにトップからの国士無双直撃が出て、本当にドラマチックな展開で忘れない戦いとなりました。今まで競技麻雀の大会を数多く見てきましたが、こんなにドラマの詰まった戦いは初めてです。
エキシビションマッチ
大会終了後、優勝者のhasetomoさん、MCの千羽黒乃さん、解説の山田独歩プロ、そして視聴者枠を勝ち取ったSagagagagaさんで、エキシビションマッチの半荘戦を行いました。
東1局、親番Sagagagagaさんの満貫ツモアガりでスタートするも、東1局1本場で、千羽黒乃さんと山田独歩プロがSagagagagaさんから出アガり、Sagagagagaさんのダブロン放銃に。しかし東2局でSagagagagaさんは、裏ドラ3枚を乗せた満貫をhasetomoさんから出アガり、失点を取り返します。Sagagagagaさんのトップで南場に突入し、南1局のhasetomoさんのツモアガりで、千羽黒乃さんが4着に。南2局は千羽黒乃さん、南3局は山田独歩プロがそれぞれツモアガり、山田独歩プロのトップでオーラスを迎えます。最後は山田独歩プロが出アガり勝利を決め、終了いたしました。