renal summerの評価・口コミ・レビュー [iPad]

ネタバレも含みます、ご了承ください。

ゲーム性はほぼないけど、むしろそれが良かった。
ゲームには集中せず、おじいさんと犬の日常を眺めながら片手間にプレイ出来た。
だからこそ、ドット絵で細やかに描かれた日常に集中出来た。
おじいさんが何をして生活しているのか、そのおじいさんについて行く犬はどんな様子なのか。表情こそ無いのに人と犬の絆みたいなのが伝わってくる。
とにかく日常の描写が本当に細かい。1時間置きに覗きに来たくなるほど、今おじいさんと犬はどうしてるか？？と気になってしまっていた。
おじいさんの仕事ぶりも素敵で、こんな事をして生計を立ててるんだなと関心しきり。その合間に時折犬を撫でたり遊んであげたり、仲のいい様子が見ていてとても和む。
けど、日に日に弱っていく犬。あんなに元気だったのに…と、見ていると寂しくなる。当然そばに居るおじいさんは心配そうに撫でる、その様子にまた寂しくなる。
7日後、エンディングに賛否が出るのは仕方ないなと思った。自分ならどうするだろう？？と、考えさせられる。
倫理観も責任の話も問われるし、どうするのが正しいかは存在しない選択肢だからこそ、悩むところだと思う。
ただ、私ならおじいさんと同じ選択をすると思う。
おじいさんと同じ立場なら？？というだけでなく、自分が犬の立場だったら？？と考えてみるだけでも、また答えは違うと思う。
弱った体でも、出来るだけそばに居ようとしている犬が寂しくてならない。
私なら未来の可能性にかけたい、大好きな人と少しでも長く一緒にいられる可能性があるならそうしたいし、そうして欲しい。
生きたいと願うのは、人も犬も一緒だと思う。
それから…個人的に抱いている希望だけど、私はその時まで待ってみたい。

何故か？
少しは大丈夫とタカを括っていると気付いた時には犬は死んでしまう。死なせないためにプレイヤーはアプリに縛られることになる。攻略に自由なんて無い。
そのため、このアプリを他の人に勧めようとするとどうしてもアプリに縛られることを前提に勧めることになる。
加えて縛られた結果徐々に衰弱していく犬の様子を見せられる。途中どんなに頑張っても元気にはならない。夜中にプレイすると犬が元気に走り回る夢を、犬が見ている様子を見させられ、その対比にさらに辛くなる。
ゲーム中の表示物はいくつかあるが、それについての親切な説明はほとんど無い。「このゲージはなんとなくこういうことだ」と推測する必要かある。
ゲーム内容もただただ固いブロックをタップで壊していくだけ。パワーアップはあれど、途中流れてくる緑のブロックで広告を見、ブロックをなぞり消しできるようにすること前提でブロックは固い。
腎臓やって辛い、犬とおじいさん観て辛い、先がただただ分からず辛いの三重苦なのだ。他の人にオススメもしたくなくなる。

だがこのゲームには☆5を付けたい。何故か？
私はこのゲームを7日間プレイし、終わりを迎えた。
泣いた。私は2030年に泣いたのだ。
犬とおじいさんに愛着が湧いていた。アプリ起動時の効果音から始まり、徐々に変化していくゲーム内の要素全てに彼らの状態が淡々と表示される。それを見て腎臓の私はえもいわれぬ感覚になる。
何故泣いたのか分からない。しかし泣いた。
感情の内容がわからないまま泣いた。
このゲームは自身の不可解な感情を呼び覚ましたのかもしれない。

チーズ職人とその飼い犬の暮らし、という上質なドキュメンタリーを見たような後味です。泣くほどではないけど、目頭がじわっと熱くなるせつない物語。
皆さんおっしゃってるパズル、というか連打ゲームは、確かに単調です。実際に7日拘束されますので(出来たら通知もONにしてガッツリ拘束されるのがオススメ)、自分なりに色んなルールを作って乗り越えました。(全面1色にするぞ、とか、繋がってないパネルは消さないとか)
でもその単調さのおかげで、老人と犬と、あと馬と鶏の単調な毎日をじっくり一緒に味わえました。
そしてその中で起きる変化に気づくことが出来るのです。
(ここからネタバレ感想書きます）
パズルが面白かったら、あの残り2、3日の犬の弱っていく変化には気づかなかったと思います。単調だから上半分の日常を見ざるを得ない、という勇気ある作戦だったのかもと思います。まぁあからさまにパズルの汚れが増えたら上半分見るかもしれませんが。

ラストの解釈は人によって受け取り方が違うのでしょうね。
私は犬の夢だと思いました。おじいさんに撫でられながらまどろむ、だけの幸せな夢。
2030年？にそうなるといいねと、ほっこりしつつも、おじいさん生きてんのかな…(； ･`д･´)と思ったり。
なんにせよ、素敵な物語でした。
ありがとうございました。

余談
私は実家で飼っていた犬を急性腎不全で亡くしました。当時を思い出して、ああもう少し早く不調に気づいてあげられてればなぁと改めて悔やみはしましたが、だからと言って私は不快には感じませんでした。

プレイヤーは腎不全のイッヌの腎臓になってイッヌを出来るだけ長く生かしていかねばならない。
する事は単純で、タップで血液の流れを良くして、それにより腎臓HPが回復したらイッヌとおじいさんのゆっくり流れる生活を眺める。

7日間の間にどんなストーリーが流れるのか楽しみにしながら毎日活動を続け、日々弱っていくイッヌを見ながら淡々と腎臓として出来る事(タップ)をしました。

結果、腎臓として頑張った甲斐はありました。
他の方のレビューも拝見させて頂きましたが、賛否両論あるみたいです。
私個人は真ＥＤを見て、腎臓で良かった…！自分が頑張って血液を流す仕事をしたから、このエンドがあるんだ！！！と、感動しました。

プレイが単純とか色々批判も見ましたが、腎臓だしね(こら)

7時間くらい放置するとかなりHPが減ってしまうので、私は日中は2時間くらいで1〜2分ずつくらいタップしたり余裕があるならおじいさんとイッヌを少し眺め、夜は料理をしたり家事をしながらBGM代わりにしたりして楽しむ事が出来ました。

最後の2日は仕事次第では厳しいかもしれません…でも、何とか腎臓として機能してみてほしいなっと思います…

真ＥＤのヒントはおじいさんが見ている新聞で掴む事が出来ます。
我々腎臓になった者達が頑張った結果、おじいさんとイッヌがどうなるのか…是非体験して頂きたく思います。

レビューこんな長文書いたの初めてですが、それくらい完成度の高いゲームでした！
ありがとうございました！

ネットニュースで見て、とりあえず入れてみて、チュートリアルを見てある程度理解した。放置していると犬は死んでしまうのだけれど、それを長生きさせるための作業は正直言って苦行として作られていて、犬とおじいさんの日常もそこまでの魅力があるかというとわからない。今のところゲージの減りは遅いのでそこまで焦らなくともよいのだろうと思う。しかし、つまらないからといって放置していると犬が死ぬ。

ただ、私は一度でも犬を死なせたくないという、罪悪感のような何かによって今のところまだ4日ほどだけではあるが犬を生きながらえさせているのだ。
他の方のレビューを見てしまったので、犬が死んでも2日巻き戻るだけだということは分かったが、生きながらえさせた結果どうなるのかはわからない。どう頑張っても死んでしまうようになっているのだろうか。わからない。
夏の間生き延びさせれば何かあるのかと勝手に考えているが何もない方が一貫性があっていいのかもしれない。わからない、ただそれでも犬を死なせてしまうのだけは嫌で嫌で仕方ない。そういったコンセプトで作られていると思っているからこそ作者から挑戦を受けたように考え意地を張っているのかもしれない。
犬が死んでもそこまで悲しくはないだろうが、私は嫌だから生き延びさせようと努力する。

※真EDのネタバレを含みます

軽い気持ちで始めたゲームでしたが、夢の中で元気に走り回るわんちゃんと現実のわんちゃんの対比が悲しすぎて4〜5日目くらいからは泣きながらブロック壊してました。

エンディング・真エンディング共に賛否両論あると思います。倫理的にどうなのかは人の価値観によると思います。でも私は真エンディングまで見届けて、この作品は紛うことなきハッピーエンドだと思いました。

わんちゃんが駆け寄り、嬉しそうにしっぽを振ってお腹を撫でて貰って何処へ行くにもおじいさんの後ろをついて行く。姿が変わってもあのロボットはおじいさんです。

私の中では、あのロボットにはおじいさんの意識のみ移植されているのだと解釈しました。完全に別ゲーですけど「SOMA」みたいにこう…意識が機械の中で生き続けるというか…

とにかく腎臓として生きた1週間、そして2つのエンディング含めて最高でした！クリアした後もアプリは残しておじいさんとわんちゃんの生活を見守ろうと思います。

あくまでプレイヤーは犬の腎臓でしかないので延命させるための連打以外の操作はない。
夜に腎臓を動かして老廃物を排出してもリアル朝寝坊をするとあっさり死んでしまう。
そんなバランスなので、犬好きの人や使命感のある人はリアル生活との兼ね合いの板挟みになると思う。
エンディングが2種類あってどうにかどちらも見ることが出来たけど、賛否両論ありそうで人によってはとても後味悪く感じると思う。
個人的には2種類目のエンディングを見てやっと良かったね…という感想を抱くことが出来た。現在では寧ろ1つ目のエンディングは2つ目への布石ぐらいに捉えられる。
ドット絵や音楽でおじいさんや犬の生活やその空気感をリアル時間と連動させながら感じるゲームでもあったように思う。
総合的にやって良かったと思えるゲームである。

わたしは犬の腎臓なので、犬の体の中で休まずタップし続ける。そうしないと犬の具合がもっと深刻なものになってしまうから。
犬の腎臓として与えられたシンプルな作業を続けていると胸が苦しくなる。日ごとに毒素量は増えていく。目に見えて……腎臓として 自分のからだが昨日よりうまく動かないことを思い知らされる。
どんなに頑張ってもじりじりと近づいてくる最期に向かっていることを意識させられる。

プレイヤーは腎臓となって自分の仕事を全うし、犬と老人の生活を見守るほかない。
連打ゲー 放置ゲー という言葉が散見されますが、 あらゆる感情の削ぎ落とされた臓器という役目を通して、地味な作業に徹することで、不思議な切なさや愛おしさを感じられるゲームなのだと思っています。

犬好きにとって一番気がかりなのは「犬は死んでしまうのか？」という点だと思いますが、
結論から言えば「あなた次第」です。
血圧を上げるのは良くないんじゃないか？という考えも浮かんできますが、あなたは腎臓です。
腎臓の仕事は毒素の排出であり、腎臓に出来ることもそれだけです。
腎臓が活動を辞めてしまえば犬の生命にも直結しますが、犬には愛するおじいさんがいます。
おじいさんは犬を愛して、犬のために出来ることを続けています。
おじいさんを信じて、犬の身体の一部として活動を続けていれば、自ずと生活は進展していきます。

作中に何度も流れる曲がまた心地よく、話の結末とリンクしている素晴らしい作品でした。
このまましばらく、静かなときを続けようと思います。

真ENDまで見ました。
このゲームは感じ方と、起こったことをどう捉え、解釈するかによって、評価は様々です。
まず、これはパズルゲームではありません。
自分は犬の腎臓です。腎臓はパズルなんてしてません。ただ腎臓としての役目を淡々とこなすだけなのです。
これは、自分は腎臓である以外に出来ることなど無く、ただ淡々と時間が経っていきます。
ストーリーを時間と共に体験する、それだけなのです。それだけの簡単な操作性のゲームに、犬を愛したおじいさんの、色々な感情を感じられ、非常に考えさせられる、考えることができるゲームです。
これは憶測に過ぎませんが、きっと開発者はこうあってでも愛犬と穏やかに過ごしたい、ずっと一緒にいたいと願ったのでしょう。

他の方みたいに上手くレビューは出来ないですが、ただのゲームだと分かっているのに終わった後は喪失感に襲われました.....
確かにタップがきついですが、それは私達が腎臓の役割で、私達が犬の命を預かっているからこそ、タップがきつくて当たり前なのではないかと考えます。

そしてドッド絵、ストーリー、音楽どれも素敵で、遠い夢にいる様な不思議な感覚になりました。とても趣のあるゲームです。たまに世界観の中の広告が出てくるのが雰囲気があって面白いなと思いました。また、その広告から色々な推測が出来るのが深いです.....。

7日間の犬の腎臓として活動するゲーム、お時間ある方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか。

挿入歌といい、いっぬのゲージの回復上限が減ってくのがなんとも…助けてあげて

クリア後感想
EDはいろんな意見がありますが私は素直に良かったと思います。

ゲームとしては説明も少ないし、ヒントも余りない、やる事はブロックをタップして崩すだけですがそれを補って余りあるメッセージを伝えてくれます。

もちろん受け取り方は人それぞれ様々ですがそれでいいのだと思います。
クリア後に他の人の感想を見ると色々な意見を知る事ができて、なるほど…とタメになります。

とりあえず私はウチのイッヌと一緒にいる時間を増やしました。
まだ若い子ですが、もっともっと可愛がってあげます。

腎不全の犬を、おじいさんは未来へ送りたいのでしょうか。でもその未来には、おそらく寿命を迎えているだろうおじいさんはいない。コールドスリープから目覚めた犬に逢いに行く未来、迎えになどは来ない未来。そんな未来になるくらいなら、おじいさんのそばで安らかに眠ったことはかえって良かったのかもしれません。彼らは穏やかな日々を過ごしたのです。

この地球のどこか 飽和した柄から
縁のない処で 息をしている
一重に在りし 命の塊
果てのない世界へ 重ねた謬り
一重に在りし 命の塊
果てのない世界へ 重ねた謬り
逢いに 逢いに行く 未来
迎えに 迎えになどは来ない世界

かわいい犬とおじいさんのていねいな暮らし、いつまでも見ていたいので3年経った今もアンインストールできません。こんなに切なくてハッピーなエンディングがあるでしょうか…！
腎臓の世話に手が掛かるようになったタイミングで仕事が入ってしまい、半べそで画面録画、エンディングと真エンディングを無事見届けました。時間に融通が利かず、後半一気にプレイする事が不可能な人には(ゲームオーバー＝日にちが戻る(ゲーム進行が戻る)ため)、向いていないかも。 最終日に合わせて有給取って、くらいがおすすめ！ 音楽も印象的。今でも時々開いて眺めています。

【ネタバレあります】

ひとりぼっちの惑星の作者さんのゲームということでインストールしました。
パズルゲームではないですが、それがまたいい感じです。お爺さんと犬の日常を見ることに集中できます。

死なないように最後までやって、2030年エンディングも見に行きました。頑張って延命させていたのが無駄じゃなかったんだとほっとしました！
ゲーム自体はもう、やることは無いのですがたまに日常を覗くためだけにアプリを入れています。愛着が湧きすぎて消せません笑

間違いなく、広告消しを購入したほうがいい。
手間が少なくなるだけでなく、ストーリーに没入できるようになり、感動が増す。
これはゲームというより、体験型の映画のようなものです。
おためしで触れてみて、すこしでも犬がかわいいと思ったり、クリアしようと思ったのなら、課金するべきです。
僕の場合、この作品を無課金でクリアするくらいなら、いっそプレイしません。それくらい、クリアした時の感覚の質が変わると思います。

今までのシリーズの続編ではなく、
短編のようですが、
今までのシリーズのように
実時間連動とでも言うのでしょうか、
いんぬの血液が綺麗になるまでパズルを解き…
パズルも連打で徐々に壊れていく
一味変わったもので、壊れる効率を上げ、
そうやってるうちに十分二十分と
時間が過ぎます…
まだ全クリはしてないので続報を書きます。

エンディングを迎えて感情の行き場がない人へ

ニュースの日付まで端末の時間を進めてみてください。

悲しい結末だってことはわかっていても、ついついプレイしてしまいました。
一抹の希望を頼りに一週間プレイし終えました。

本当にありがとうございました。
凄く心に残るいいゲームでした。

黄緑のブロックを押すと基本は広告が、たまにおじいさんの読んでいるdog timesが流れる。
これを見ないとシナリオがわかりにくい。(クリア後には全部見れる仕様になってるが)
ただし高確率で広告になってしまう。
無料ゲームアプリではなく250円課金して楽しむ映像作品だと思う。

「けつあつ」と「こうこくけし」のメニューを出して右端の「¥250」の辺りをタップしたら購入できました。

最初は必死に連打して、おじいさんとわんこの様子を見る余裕がなかったですが、ゲージを観察してるとそんなに忙しくないゲームなのかな？と思うようになりました。